自己紹介
夫が死んだのは夏休み入ってすぐ。
あっという間に秋になってしまいました。
小学校は春に運動会があり、そのときは夫と三男と3人で行ったのに。秋の三男、幼稚園最後の運動会は夫がいない。同じ2023年なのに。なんでだろう。
三男、園生活最後の運動会には組体操やリレーなど色々と出番が多くて、親子ダンスもあるので撮影できるのは夫だけだったのに…。長男と次男に説明すると「仕方ないからおれが撮ってやるわ」と。かなり嫌々ついてきてくれました。
「お父さんが居てくれたら良かったのにね。」と長男に言うと「お父さんが居たらおれたちついていかないけどね」と言われてしまった。
そうだよなぁ。お父さんが居ないからついてきてくれるんだよなぁ。
小さな園児たちのかけっこなど見ながら「おれも出たいわ」とつぶやく長男と「ついて来なきゃよかった」とぶつくさ文句を言う次男💦
それでも、三男を見つけると「あそこにいる!」とカメラを向けてくれました。
本当に良い奴らだなぁ。
三男も発達に遅れがあって様子を見ている状態なのですが、今までの運動会はふにゃふにゃになって踊らなかったり、かけっこもみんなゴールしたのを見届けてからフラフラと歩きだしたりと恥ずかしさと負け戦はしないという固い決意を感じていました。
最後の運動会。なんとかみんなと踊って、走るときもちょっと様子をみながらも何となくみんなと一緒に走っていました。
あぁ。成長しているなぁ。
そう感じると同時に、もう二度と夫と子どもたちの成長を「去年とは違うね」「できるようになってきたね」と笑えることができないのかと絶望する。
鼻の奥がツンと痛む。
なんだよ、ちくしょうめ。
嬉しいのか悔しいのか苦しいのかわけがわからない。
親子ダンスはめいいっぱい楽しそうに踊った。長男は動画、次男は私のスマホで写真を撮ってくれた。
三男と一緒に長男と次男に向かって笑った。
競技が終わったあと、長男と次男に「本当にありがとう」とお礼を言った。「これでまた思い出が増えたわ」と。
長男から「報酬がほしい」と言われ、思わず笑ってしまった。そうだよなぁ。行きたくもない運動会を朝から昼間で付き合ってくれたんだもんなぁ。
「考えますね」と私は濁した。
まぁ、ボランティアではないからね。みんな頑張ったしね。考えましょう。
帰宅してから三男は「まま、ぱぱは見てくれたかな?」と話しかけてきた。
三男はあまり父親の話をしなくなっていた。だから少し驚いてしまった。
運動会の会場には夫婦で見ている人も多く、お父さんに抱っこされて帰宅していく子も多かった。私はお父さんの代わりに三男を抱っこした。
「そうだね。天国から見ているよ。きっと。もしかして運動会のところに来ていたかもね」と私が言うと
「ぱぱ、見えないけど?来ていたの?」と不思議そうに言う。
「そうだね。ぱぱは三男が大好きだから来ていたかもよ。見えないけどね」と言った。
この先も音楽会や卒園式、入学式と子どもたちの行事はたくさんあって、その度にこの苦しくて切ない思いをしないといけないのかと思うと本当に耐え難い。
あんなに暑かった夏が終わって、肌寒くなってきた。嫌でも季節は進んでしまう。時間は経ってしまう。
まだまだ涙は枯れないようです。
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