自己紹介
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冬休みに入る前、長男の担任から卒業文集について話がありました。
「ちょうど、ここに他の人達の卒業文集があるのですが…」と、いやいや最初から準備していたやつやないですかーと思いつつ「はい」と話を聞く私。
「見てください。今の6年生に『上側は自己紹介、下側は文集を書いて提出してね』と言うとこのように仕上げて出してくれるんですけど、長男さんはこんな感じです」とほぼ真っ白な原稿用紙を見せてくれた。
「そうですね、長男は自分の思いを書くのが苦手なのでこんな感じになるでしょうね」と私は答えました。
担任は「私がつきっきりで書くようにできたら良いのですがそれもちょっと難しいです」と。私は、「家で書いてきても良ければ持ち帰らせてください」そうきっぱり言いました。
「いいんですか?」と担任は言いつつも「助かります」と。
発達障害がある子は自分の思いを持っていても言葉にすることが苦手です。それは、何も感じていないのではなく言葉がまとまらない、形として口からでてこないだけで、思いはあるのです。
ただね、本当に原点に戻っちゃうのですが、『卒業文集』って何なんでしょうね。
卒業記念に作るものだと思うんですけど、別に文集でなくたって良いじゃないですか。それが、造形物だったりもちろん文集だったり、やりたくない人はやらなかったり。
選べることが一番いいのに『これは毎年しているのでルールなんです』とよくわからない決まり事を押し付けられている。
しかし、管理がしやすく『卒業記念』としてやったぞ感がでるのは『卒業文集』でしょうね。
わかります。仕方がないのです。
そんなわけで、冬休みに自宅で卒業文集に取り掛かることにしました。
私が長男に話すとあからさまに嫌そうな顔をして「えー!」と言いつつも長男の思いを聞き取ります。
何を書いたら良いのかわからないという長男に「文集だけど、苦手って書いちゃっていいんだよ。それを文集にしたらいいよ」と話しました。
もちろん、長男の担任にも確認済です。「文集が苦手っていう文集を書いてもいいですか?」と。「いいですよ」と言ってもらってます。抜かりなしです。
その後の言葉を「うーん」と考えていた長男。
私が声をかけるより前に『ぼくは自分の思いをうまく書いて表せないです。』と書いていました。
感動!
「すごいね!お母さんもそう思ったんよ!上手に文章にしているじゃないか」褒め称えました。ちょっとうれしそうな顔をしつつ、書いていきました。
途中何度もこんな言葉はどうだろう?と長男に提案しますが「そういう言い方をするとおれがオススメしているようでいやだ。誰かに押し付けたくない」ということを言います。
言いたい言葉があるのにその思いに沿うような文章が思いつかず…。この長男の思いに寄り添うような言葉を探すのが大変でした。
具体的には事実を書くようにしました。事実だと長男は納得するようです。そういうこだわりポイントがあるのが実生活でも大変だなと感じてます。
でも、文章って少なからず自分の考えや思いを言い切ってみるのも大事じゃないですか?今後、中学や高校になると小論文なんかも出てきて、更に「〇〇だ」的な言葉が大事になってくるのに長男はそういった文章は苦手のようです。
これは、かなり将来的にも困りそうだなぁ💦
そんな長男の思いに寄り添いつつ「もう無理だよ…」と間で何度か泣く長男を励ましながら書き上げました。
やれやれです。
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