自己紹介
私は三兄弟を産み育てていますが、同じ親に同じように育てられているはずなのに三者三様すぎます。
三兄弟の中でも一番、WISCの高低差が大きい長男。言語理解111、ワーキングメモリー71あります。
WISCの差が15以上で発達障害とも言われているので40の差はかなり大きい。車で例えると本体は大きいのにタイヤが小さいみたいな、アンバランスがあるのです。
そんな長男ですが、感性がかなり素敵なのです。
ふとしたことで何度も驚かされます。
先日、市内の小学６年生が一斉に集まり音楽発表会が開かれました。長男は午後の部。保護者は観覧できないので帰宅した長男に様子を聞いてみたのです。
「フツウだった」
そう答えました。まぁ、いつもの通りです。
「そうか、長男の曲はドラクエの曲だったから一番かっこよかったんじゃない？他にもいい演奏の学校はあったの？」ともう少し具体的に聞いてみました。
少し考えた長男は
「いくつかあったかな。１つはすごく人数が少ないのにみんなで手拍子を求めていてすごくテンポもよくて盛り上がったんだよ。あとね、うちの学校の5年生が演奏していた曲と同じ曲をやっていた学校があったんだけど、仕上がりが全然違っていた。曲も長くなっていたよ。そのくらいかな」
おぉぉ。いつも感想が苦手な長男ですが、立派な感想を言ってくれました。これ、このまま書いたらいいよと伝えましたが変顔をして逃げられました。
感じる心はとても素敵なのにそれを言葉にすることが苦手で、「べつに」とか「なにもない」とか表現することを拒否してしまう。
でも、もう一歩踏み込んで聞いてみれば長男の気持ちはあるのだから言葉がでてくるのです。
あぁ、これがすんなり出るようになればなぁ。もう一踏ん張りかなぁ。
春から中学生。ここまで掘り下げて聞いてくれる先生なんて居ないかもしれない。彼の心が本当にいろんなことを感じていることを伝えられないかもしれない。
そして、誤解されるかもしれない。何も感じていないと。何も考えていないと。
中学生活がどんな風になるのかわからないけれど、不安だけど、長男の感性を大切に「長男は素敵だよ」とずっと伝えていきたいです。
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